いっぽいっぽ日記

いっぽいっぽ日記

日々シンプルに心地よく過ごすために、やってみたこと、思ったこと。

【残す?手放す?】2018年春夏購入した服は、普段用2着、仕事用4着でした

数年前までは夫婦で洋服に年間数十万を費やしていました。
それから私は「持たない暮らし」「ミニマリスト」という生き方を知って、一度「こんまり流」で洋服を一気に整理しました。
それでも、洋服が好きだったので、シーズンごとに必ず洋服を買い足していました。
ものすごく増えることはなくなったけれど、好きなものを買って、着なくなったものを減らす。満足していました。

そんな私ですが。
2018年春夏、私の買った服は、「普段着2着」「仕事用4着」の、計6着しかありませんでした。

しまむら 黒のゆったり半袖トップス

普段着です。
買った理由は明確にあります。「スキニージーンズに合わせるゆったりとしたトップスが欲しかったから」「安いから」です。
昨年、数年に及ぶ糖質制限でスキニージーンズが入るようになったので、1枚買いました。
そのときは冬で、手持ちの冬のトップスはスキニーに合わせやすいものが数着あったので着まわせていました。しかし、春夏になるとスキニーに合わせるようなトップスが1枚しかないことに気づきました。だから買いました。
デザインが気に入ったのですが、サイズがLしかありませんでした。
ビッグシルエットってことにして、生地もテロテロだから、試着して大丈夫だったこともあり、そのまま購入に至ったわけです。
この夏それなりに着ました。もともとスキニーに合わせて着るトップスがなかったので、スキニーの出番になると1/2の確率で使用していました。

でも、残念ながら持ち越しは「ナシ」です。

理由は3つあります。
まずは、「見た目」。
デザインも使い勝手もよく気に入っていますが、やはりLなので首元が少しだらしないです。
首元が広く開いているうえに、透かしのレース?のようなデザインなので、胸元の露出が多めに感じました。
私の会社は服装にはまだ寛大な方だと思いますが、TPO的に少しハラハラしながら着ていました。
2つ目は「着心地」。
涼しくテロテロして全体的には申し分なかったのですが、前述の「首元のレース」の部分が肌に当たるとちくちくしていました。
無理して着ているなぁと感じました。
3つ目は「毛羽立ち」。
着用数回で、ある部分の生地が毛羽立ったようになってしまいました。
遠目から見るとわからないです。
普段着と言いつつ通勤着でもあるので、生地が傷んでいるものは会社に着ていきたくないなと思いました。

お世話になりましたが、涼しくなったので、手放そうと思います。

しまむら 紺のギンガムチェック5分袖トップス

普段着です。
買った理由は、「なんとなく便利そう」「ついで」「安い」です。
上記の黒いトップスを買ったときに一緒に買いました。
今考えると完全に「ついで買い」で、よくありません。
買った当初は、試着もして、手持ちのスカートともパンツとも合いそうだと思いました。
こちらもサイズがなくLです。
実際着ていますが、他の服より頻度が低くなっています。

お察しの通り、持ち越しは「ナシ」です。

理由は「使用頻度が低い」から。
なぜ、使用頻度が低いのか考えました。
それは、一言でいえば「気に入っていないから」です。
前述の同じしまむらの黒トップスは、着心地などに多少の問題を抱えつつも、こちらのチェックのトップスよりは活躍しました。それは「気に入っていたから」です。
こちらのチェックのトップスは、綿でさらっとしていて、生地もまだ傷んでいません。
でも、袖を通すときや、全身を鏡で見たときに、なんというか…「布感」を感じるのです。 服というより布地という感じ、悲しいですが私にはそう感じられました。
あくまで私には合わなかったということだと思います。
やはり「ついで買い」はほぼ失敗します。

こちらも、涼しくなったので、手放そうと思います。

ナチュラルビューティーベーシック 白のシフォン半袖トップス

仕事着です。
私の言う仕事着とは、主に社外の方と会う時や、出張、会議などへの参加の時に着る服にあたります。
買った理由は、「必要に迫られて」です。
飛行機移動の出張が入り、スーツで移動なんてしたくないと思いましたが、スーツ以外できちんとした服を1着も持っていないことに気が付き、購入しました。
私は内勤中心ですので、そんなにきちんとした服を着る機会はありませんでした。
ところが、今年度に入り、しょっちゅうではないがたまに、きちんとした服を着る機会があります。
こちらのトップスはそんな時にとても助かっています。
今年の夏は特に暑かったので、かしこまった場では、きちんとしていてもある程度涼しいこのトップスをもれなく着ました。
たまに普段でも着ています。丈がちょうどよく、裾を入れずに出しっぱなしにしてもおかしくないデザインなのが気に入っています。楽ちんです。
スーツの下にも使えるので、いざという時のために買ってよかったと思っています。

ということで、使用頻度は低いですが必要なので、持ち越しは「アリ」です。
というか、このトップスを期に、普段着ももう少しきちんとした服へシフトさせてもいいかもしれないと思いました。
そういった心境の変化を与えてくれた意味でも、いい買い物をしたと思っています。

無印良品 紺の長袖カーディガン

仕事着です。
買った理由は、こちらも「必要に迫られて」です。
スーツまではいかないけどきちんと見えて楽ちんなものが欲しくて、上記のシフォントップスと同じ時期に買いました。
こちらも、きちんとした格好が必要な時に助かっています。
シフォントップスだけでは腕が出てしまうので、必ずこのカーディガンを羽織りました。
とにかく夏は暑かったので、普段着として着ることは一切ありませんでしたが、これからの季節は普段着としても使えそうです。

ということで、使用頻度は今後上がっていきそうなのと、引き続ききちんとした時に使うため、持ち越しは「アリ」です。
しかし、私はカーディガンを持ちすぎてしまう傾向にあり、他にも数着あるので、他のものを厳選する必要があるかもしれません。

アーバンリサーチ ベージュの9分丈パンツ

元・仕事着です。
元、となった理由は後ほど書きます。
買った理由は、またまた「必要に迫られて」です。
他の仕事着と同じ理由で、同じ時期に買いました。
…なので、もし私に「きちんとした服」が必要なかったら、今回の仕事着5着は、買っていなかったかもしれません。
飛行機移動の出張で、スカートだと面倒なので、楽できちんとしたパンツを探して買いました。
「スーツじゃないきちんとした服」を買うことが初めてなので、ことパンツ探しは苦労したことを覚えています。
私は下半身が太く、脚が短いので、脚の形の出るパンツはかなり難しいのですが、このパンツは素材が気持ちよく、脚の形も出すぎず、だぼっとしすぎず、丈も直しがいらなかったのです。
色もよく、今回購入した仕事着の中で一番気に入っていたのですが…
履いた初日に、駅ですっころんで、膝をすりむいてしまいました…
慣れないヒールを履いていたせいで足がボロボロだったうえに、お気に入りのパンツまで傷つけてしまい、本当にショックで悲しかったです。
というわけで、今は仕事着から普段着になっています。
リフォーム専門店でかけつぎの値段を聞きに行ったりしましたが、この布地だとかけつぎしても綺麗になりませんと言われて、あきらめました。
言われなければわからないほどの傷なので、普段着として活用しています。
クセの無いパンツなので、どんなものを合わせてもだいたい合います。

こちらも持ち越し「アリ」です。
ベーシックなパンツはオールシーズン使えそうです。
せっかくいいもの、気に入るものを手に入れたので、傷はついてしまいましたが、大事に活躍させようと思います。

アーバンリサーチ 紺の9分丈パンツ

仕事着です。
前述のベージュのパンツを傷つけてしまったので、同じものを色違いで買いました。
買った理由は、もちろん「必要に迫られて」です。
紺色なので、よりきちんと感が出ています。
着心地は、ベージュのパンツでわかっていたので、迷いなく買いました。
同じものを、自分の不注意で2枚も買うことになるなんて…と、当時すごく落ち込みました。
でも、考えようによっては、ものすごく苦労して探してやっとお気に入りのパンツに巡り合えたのだから、ここでそれを2枚も手に入れることができるという幸運だった、とも言えます。
思い切りの悪い私が同じものを2回買うことなんてそうそうないチャンスだったと思います。
私の大学時代、気に入った服があると、色で迷って決められないのでどちらの色も買う、という先輩がいました。
当時は「お金持ちだからなあ」と少しあきれていたのですが、よく考えるととても賢い買い方かもしれませんね。
そういった意味では今回の出来事は勉強になりました。
ジョブズのように、同じものを何枚もそろえるというのは、情報としては知っていても、自分で体験するには勇気がいります。それを体験するいい機会だったと思います。

こちらも持ち越し「アリ」です。
品質を保つために普段はあまり着ませんが、きちんとした服を着る機会にはどんどん活用したいと思います。

6着を振り返って:服へのモチベーションなど

買った服が少ないので、買ったときの理由や使用頻度、残すか手放すかといった振り返りが簡単で驚いています。
以前もっとたくさん買っていた時は、どれも気に入って買ったと思っていても、これだけ明確に思い出せませんでした。
これとは別に、着なくなった服を手放しているので、今年、服の総数はかなり絞られました。
今年は酷暑で、夏に着たいと思える服がかなり絞られました。
そのおかげもあり、夏にはほとんどの普段着を、ハンガーラック2/3ほどにかけたまま、たたむことなくそのスペースだけで収納することができました。
暑くて余計なことを一切したくなくなったので、管理の手間が省けてとてもよかったです。

また、洋服代がほとんどかかりませんでした。
仕事着は色々あって4着買いましたが、今後「数をそろえたい」と思わなければ、もうしばらく買う必要はなさそうです。
さて、数年前まで洋服代数十万円だった私が今年の春夏、たった6着だった理由ですが、特に「決意した」というわけではありません。
単純にお金がないからです。
消極的な理由です。
だから、正直なところ、生活を丁寧にできるようになったなとか、洋服を自分の基準で選べるようになったなとか、衝動買いがなくなってよかったなとか、あまりうれしい気持ちはわいてきません。
ただ、ほっとしています。
服をそんなに買わなくても、生きていけることがわかったからです。
私は服が好きだったので、お金がなくなってしまった今年、洋服を買えなかったらどんなに悲惨な気持ちになるだろう、と思っていました。
実際に服をたくさん買えなくなってずいぶん経ちますが、特に落ち込みません。
服を買えなくなるって、私にとってその程度だったんだと身をもって体験できて、よかったです。

ただ、洋服を見なくなったことで、わくわくしたり、テンションが上がることは少なくなりました。
私は、今まで洋服について考えることでこんなにわくわくしていたんだなあと気づいたことも、また収穫でした。

落ち込みはしないけれど、わくわくも減った。
それが正直な感想です。
ただ、また元通りお金を洋服にかけて、数を増やして、わくわくしたいかと言われると、そうではありません。
服を買わないことで、かなりの思考と場所の節約になり、そのメリットを強く感じました。
そちらが私の中で勝ちました。
もし自由に使えるお金が増えたとしても、私は少ない服で暮らしたいし、服にかける思考も少なくしておきたい、と現時点では思っています。

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【白身魚】お店の料理が美味しかったので、ずぼら流で真似してみた

お友達と食べに行ったお店の料理が美味しかったので、家でも真似できないかと思ってやってみました。

お店のと、自分で作ったものを比べると、全然違うのでなんかちょっと恥ずかしいんですけど、それなりに美味しくできたんですよ。
まぁ、作った、なんて言えないほどに簡単にしてしまいましたが…


お店で食べた料理。
白身魚の下にキノコが数種類敷いてあって、トマトと、多分ビスクソースを合わせてある、と思います。
グルメじゃないから、当たってるかはわかりません…

こちらの料理が美味しくて。
淡白な白身魚とキノコに濃厚なソースが合うー。
真っ先に浮かんだのは夫の顔です。
夫は魚嫌いで、白身魚は食べたがらないのですが、これなら食べることができそうだと思いました。


早速作っていきます。
まずはキノコを炒めて皿に乗せます。

その上に、焼いた魚を乗せます。
塩胡椒しました。
スーパーで鯛が値引きされてたのをゲット。

トマトを適当に切って乗せます。

ビスクソースなんて作らない。市販のパスタソースの登場です。

ソースをかけて、彩りにバジルを散らして終わり。

夫がおいしいと言って食べてくれたので満足です。
お店の味とは違いましたが、作ってみたら簡単で見栄えもまあまあでこれはこれで美味しかったので、たまに作ってます。


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【プレゼントにも】おしゃれが大好きな夫のお気に入り靴下

私の夫は私の100倍はおしゃれが好きで、ついでにアロマも好きで、文房具も好きで、柴犬が好きで、可愛いものが好きです。
私たち夫婦は性別を逆にした方が今の日本ではしっくりと生活できたように思います。
洋服選び本当に大変そうなんですよ、女性ものより圧倒的に男性ものが少ないですからね。

それで、夫の持ち物にはこだわりが詰まっているので、夫の使っているモノにはオススメできるものが多いんですよね。
今日、リピ買いしている「ウールの靴下」をおろしました。

定番のチェック柄。
ウール混であたたかかく、柄も冬っぽくて、夫のお気に入りです。
去年のものは、ワンシーズンでかかとが擦り切れるほど履いていました。
今年も無事手に入って一安心。
靴下屋さんのもので、1200円です。

男性へのクリスマスプレゼントにもいいのでは、と思います。


おまけ。

夫の夏のお気に入りの靴下たち。
柄がかわいいです。
ワンポイントのは、フラガール柄です。
これも全部靴下屋さん。
お世話になっています。


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トマト煮にたどり着かないことが、よくある

はちさんの料理記事をみると、いつも真似してつくりたくなってどうしようもなくなってしまいます。
この日は「トマトと鶏肉のなんか」で、とっても食べたくなったので食材を買って夕食に作ることにしました。
(別の記事で、はちさんがゲストハウスでつくってた茄子のあげびたしがあったと思うんだけど、見つけられませんでしたwあれすごく食べたいです。)

結論を言うと、トマト煮にたどり着かず、できたのは「豆乳で煮たなんか」でした。

原因は、まさかのトマト缶を買い忘れたこと…

実はわたし、これをよくやるんです。
突然「今日は絶対にトマト煮が食べたい」という時がたまに来るのですが、だいたいトマト缶だけを買い忘れます。
だから、最高のタイミングでトマト煮にありつけることが、あまりない。
困るのが私だけだから、最近はいつも心の中で一人静かにめっちゃウケてます。 もう笑うしかない。

この日はブロッコリーが安かったので購入しており、冷蔵庫にあった豆乳と小松菜を入れたのでもうトマト煮からはだいぶ遠くへ来てしまいました。
それでも、何とかなったし、美味しかったから、大丈夫、元気です。

という、トマト煮にはなかなかたどり着けないっていうだけの話でした。
こういうこと、よくあるよね?


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会社って趣深い

この会社に入社して以来、一番「価値観が合わない」と思っている上司から今までにない高評価が出たり、なんかよく話しかけられたり(出張よろしくね、とか)。

同期曰く「全然たよりにならな」くて、確かに話がいつまでも着地せず「だから結論は?」と言いたくなってしまうような、他チームの上司が、誰も見向きもしない作業(衛生委員とかそういう類の)をやっているとき必ず1人だけ来てくれることとか。

ちょっとだけ生意気だなと思っていた人が、任された(めんどくさい)仕事をがっちりきっちり主導してくれたり。

管理職も板について、頭の回転がすごく早くて話しやすい人だけど、ふとした打ち合わせで、人をラベル管理してるみたいに感じたり。

色々な考えがあったり、顔があったり、見え方があったりして、ただの偶然で多大な時間を同じ場所で過ごしてる人がいる「会社」っていう場所を、とてもおもむきぶかいと思いました。
ときどき、自分に関するびっくりな情報を聞くことがあるけど、それも含めてなんだかおもしろいな~と感じています。

多分、私がいま誰とも距離が近くないから、色々な接触を興味深く観察できる。
いつもの誰かとばかりつるんでいたら、起こらない接触とか、起こらない気付きとか、確実にあります。
でも、いつでもあの人と固まっている、っていう女子特有の連帯感みたいなの、全然うらやましくないといったらそれは嘘になります。
人に色々な面を見るように、私だって白か黒かではないです。
そういう暗黙の連帯感を、うらやましいなあ、寂しいなあと思ったり、でも、どこにも属さない気楽さ身軽さを楽しく便利に思ったり。

とまあ、こんなことを悠長に考えられるのも、今仕事が忙しくないからなんですよね。
ただの日記でした。


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【北九州】TOTOミュージアムで特別展示「トラフ展 インサイド・アウト」を観てきました

2018年8月にめでたく3周年を迎えたTOTOミュージアムに初めて行ってきました。
来場者は3年で延べ24万人だそうです。

TOTOミュージアム | TOTO

設計は梓設計。
施工は鹿島建設です。

外観と館内

建物の外観は曲線が多用してあり、真っ白で、TOTOのトイレのイメージそのまんまです。
訪れた日は秋晴れで、青い空をバックに白い建物が気持ちよく調和しています。
雲や宇宙船のようにも見えます。とてもかわいらしいです。

今回は、特別展示室での「トラフ展 インサイド・アウト」を目当てに行きましたが、特別展がなくても、建物と、常設の展示だけでも十分に楽しめる施設です。
特に、トイレや水回りなどに興味のある人は回るのに時間がかかるかもしれませんね。

私は今回特別展をじっくりと見て、常設の方は軽く回る程度でした。
1階はショールームですが、ここまでは回り切れませんでした。

予約すればガイド付き見学もできるようです。
また、私の行った日は数件の団体予約も入っていたようです(1回エントランスに予約団体の一覧が表示されています)。
団体様は最後に記念撮影パネルなんかも登場して、楽しそうでしたよ。設計事務所からの見学が多かったです。

窓の水滴模様もかわいい。

特別展示「トラフ展 インサイド・アウト」

この特別展は2018年8月21日(火)~12月23日(日)まで開催されます。
TOTOギャラリー・間」の巡回展です。

トラフ建築設計事務所は、ホテル客室をリノベーションしたプロジェクト「テンプレート イン クラスカ」(2004年)で斬新なアイデアが高い評価を得ました。その後も住宅設計、店舗やショールームの内装から舞台美術、家具や指輪まで、建築の枠を越え、200を超える多様なプロジェクトを手がけています。2010年に発表したトラフのオリジナル作品「空気の器」は、アーティストとのコラボレーション作品も加わり、海外でも高い人気を集めています。モノ、インテリア、建築の境界を外し、フラットな視点でその間を行き来することで、その場所や空間、素材の可能性、魅力を最大限に引き出してきたトラフのアプローチ方法は、時に人の流れや行動、街の様相までをも変える力をもちます。

インサイド・アウト」と名づけられた本展は、初期作品から近作までさまざまな作品のスタディの過程から完成までを紹介します。また試行錯誤する中で手がかりとなったもの、インスピレーションを受けた素材、創る過程をも楽しむトラフのアタマの中をのぞき、思考の過程を追体験できる内容です。

以上、TOTOギャラリー・間 展覧会について より引用

TORAFU ARCHITECTS トラフ建築設計事務所

展示室内ではトラフ建築設計事務所の制作した映像が放映されています。
カメラを載せた列車が、様々な展示物の間を縦横無尽に走り抜け、トラフ建築設計事務所の主要プロダクトを次々に紹介していきます。
この映像がとてもよくて、「ピタゴラスイッチ」が好きな人はこの映像もたぶん好きなんじゃないかな~と思いました。
ずーっと眺めていたい映像でした。
途中(たぶん)意図せず「虫」が歩いているところが映るんですが、その虫に「bug」というタグがひっついているのがかわいくてニヤニヤしちゃいました。

私が最もわくわくした場所:ライブラリースペース

館内の一角にライブラリースペースがあります。
個人的に一番お気に入りのスペースです。
近くに住んでいたら頻繁に行ってしまいそう。
本の種類は大きく分けて2種類です。
1つは建築関係。これは「TOTO出版」の書籍を主に置いてあるようです。
もう1つは「トイレ・排泄関係」(笑)。排泄をテーマにした絵本から、「こんな専門書まであるの?!」という大人向けのトイレ関係本まで、ラインナップを眺めるだけでとても楽しかったです。

土曜日に行きましたが、混んでおらず、でも常に誰かいる、という感じで、過ごしやすい空間でした。
ちなみに全て無料で見学できます。

北九州には、北九州市立美術館という素晴らしい建物もあります。
北九州市立美術館

建物好き・美術館好きさんは、どちらも行かれて損はないと思います。
空間のプロが手掛ける美術館へ足を運んで、その場の空気を存分に楽しみましょう。


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「祝われること」への拒否反応

平々凡々、低空飛行だけど極端な落ち込みもない日々を送っています。
その中に突然起きた出来事と、激しい感情の乱れに自分でびっくりしたことがあったので記録します。

きっかけは、友人からの宅配便でした。
なんだろうと思って開けてみると、
「10周年おめでとう 大好き」
という文字とともに、友人たちからの、私たち夫婦の結婚10周年を祝う様々なプレゼントが詰め込まれていました。

ペアのグラス、お花、手作りの似顔絵入り新聞、お祝いメッセージを録音した、似顔絵入りのフォトスタンド…

頭が真っ白になった

私なんかのためにここまで。
なんて優しくて清くて聖くて暖かいひとたちなんだろう。
こんな時、皆さんはどういった反応をされますか?感動の涙、いっぱいの笑顔、驚き…
普通はそういった場面を想像します。

私が最初に感じたのは、「恐怖」でした。
最低だと思いました、でもまぎれもなく怖くなってしまったんです。

うれしい、たのしい、感動した、そういうものを一切飛び越えて、ここ数年感じたことのない「怖さ」を感じました。
同時に、自分でも想像していなかった自分の反応にひどく嫌悪感を覚えました。

「恐怖」の原因は、「祝われること」に慣れていないから?

私はなぜ、祝福されたのに「怖い」と感じてしまったのでしょうか。
家事が手につかなくなり、家の中をおろおろする私。落ち着け、落ち着け。なんで、「おめでとう!」の反応が「狼狽」になってしまうんだ…
心臓がどきどきしています。混乱する頭の中で、きちんと自分の心に向き合わなければと感じました。

何とか落ち着き、友人に電話でお礼を伝え、ご飯を作ってテレビを見てお風呂に入りながら、なぜこんな気持ちになってしまうのか考えていました。
・私のような者が、こんなに祝われていいのだろうか
・みんなにお金も時間も使わせてしまい申し訳ない
・そもそも私は祝われるような生き方をしていない
・このところ祝われるべき事柄が何も起きていない
・人付き合いに嫌気がさしていて、人間不信みたいになっている

こんなことが頭に浮かびました。
よくないとわかっていてもそう思ってしまいました。

おそらく、私は長らく「祝われる」立場になかったことで、それを受け取ることに慣れておらず、戸惑う気持ちが「怖い」になって表れたのかと思います。
私は結婚式をしていないので、いわゆる「大々的な祝福の場」に立ったことがありません。
義理の両親の介護、パートナーの病気と仕事の浮き沈み、仕事では「こなして当たり前」の毎日。
私たち世代の「慶事」といえば一般的に「出産」「昇進(仕事の成功)」などが思い浮かびますが、私はどちらも経験していないので、日常に「祝」があまりないのです。
友人と話してても、「大変ね」「頑張ってるね」はあるけど「おめでとう」はなかったな…

そもそも「祝われ慣れる」とは?

私は今回のように圧倒的な祝福とは縁遠い生活をしているけれど、それでも幸せだと思っています。
でも…今回の自分の心の動きを見て、日々の生活を心から楽しんでいるとは言えないのかなと気づきました。
自分の心を無視して、それでも「幸せだ」と思いこんでいるところがあったから、そんな自信のない自分の生活に突然「祝」が入ってきても、純粋に喜べないのではないか。
まず自分が自分のことを心の底から「幸せだ」と思っていたら、きっと祝福も素直に喜べるのではないか。
「祝われ慣れる」とはつまり、日々の自己肯定感が高く、「自分はここで生きていていいんだ、祝福されるべき命なのだ」ということを本当に感じている状態なのではないかと思います。
「私は幸せだ」と感じることはあります。それは本当です。ただ、「私は大切だ」と感じていたかと言えば、正直この出来事があるまで頭の片隅にもありませんでした。
「私は大切だ」=「私は幸せだ」となるはずなのですが、なんでなのか。
「私は幸せだ」と感じていた気持ちは何なのか。私は私にうそをついているのか。

混乱し、気分が落ち込むのでこの辺で書くのをやめますが、なんにせよ、とても考えさせられる出来事でした。


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