いっぽいっぽ日記

いっぽいっぽ日記

日々シンプルに心地よく過ごすために、やってみたこと、思ったこと。

人生の考え方は、みんな絵を描く過程にあったのに

こんにちは、やまたろうです。
とりとめもない日記です。

突然ですが、絵を描いたりものを作ったりする人。
自分の作品を自分の部屋に飾りますか?

わたしは「いいえ」。
理由は、「自分の作品のアラや改善点ばかりが目に付くから」。
私に限らず、私の周りで何かを作っている人は、自室に作品を飾っていない人がほとんどでした。
周りの人に「なぜ飾らないのか」を聞いてみたことはありませんが…

絵を描くとき、私を指導してくれた先生は、「小さな縮尺で、下書きの段階でほぼ絵が決定しているくらい描きこめ」と言っていました。
わたしはあきっぽく、その時のひらめきのまま絵を突っ走って描いていたので、全然教えを守っていませんね(;'∀')
でも、そうやって出来上がる作品は、アンバランスだったり最初のイメージと全然違うものになっていたり、色が濁っていたり…
あの時ちゃんと計画立てて組み立てていれば!と何度思ったことか。

絵に限らず、人生は、生活は、今になって思えば、絵を描くことと似ています。

先生が言ったみたいに、まず「どうありたいか」を強く意識し、それに向かって細部を決定していくと、失敗が少ないように思います。
そりゃあときには、ノープランで勢いのままえいやっと行動するとき、思わぬ成果が出ることもあります。
でも、そういうことって私には稀です。
また、一見大胆な行動や破天荒なふるまいをしている人で、とてもうまくいっているな~という人は、その時の行動はそうであっても、
それまでに長い下積みや、研究や、苦労があったうえで、自然にその時選ぶべきベストな行動を体がとれるようになったんだなあと思います。

自分の行動や決断を、主観なしで冷静に見ることはとても難しいです。
自分の描いた絵のアラばっかり見えてしまうのも、描いている最中にそのアラに気づくことができずに進めてしまうから(だから先生は、本番の絵を描く前にほぼ完成させておけよーアラを事前につぶせよーと言いたかったのだろう)

そのほかにも、自分の絵は描いているうちに冷静に見ることができなくなるので、口を酸っぱくして言われたことがあります。

  1. 描いているとき、適宜絵から離れて眺めること(むしろ眺める時間を長くしろ)
  2. 描いている途中でさかさまにしてみる(バランスを確認)
  3. 全体をバランスよく描き進めること(調和を意識・どこで筆をおいてもある程度のクオリティ確保)
  4. 納得いかなかったら、いったん別の絵を描いて、時間がたってから元の絵に戻る(時間をおいて冷静になる)
  5. 細部は最後に
  6. 基本に忠実に、画材研究をきちんとする

…書いていて耳が痛くなってきました(笑)当時全く言われたことを守っていません…。

これって、絵に限らず、自分が悩んでいること、やりたいことに対しての姿勢そのものだなあと思っています。

  1. 自分を俯瞰してみる
  2. バランスを大事に
  3. 極端にならないように、視野が狭くならないように
  4. 時間をおいて考える
  5. まずは全体、細かいことは最後に
  6. 基礎をしっかり身に着ける

うーん、まさに、生きていくうえで大切な考え方だ。
絵を描いていた当時は、ただ目の前の課題を仕上げるだけで精一杯だったけど、ほんとに学ぶべきは作品に対する姿勢、ひいては自分が生きていくのに向き合う姿勢だったんですね。

最後に。
自分の作品を自分で見るととんでもなくアラだらけ、と思うけれど、周りの人はそこまで見ていないものです。その作品を好いてくれる人さえいる。
自分の生き方も、あれがダメだここがダメだ!とついアラばかり探してしまうけれど、結局自分の人生は自分で生きるしかないし、その人生を面白がってくれたりともに歩んでくれたりする人もいる。
なんだかんだ、一番尊いのは、どちらも「続けていくこと」だと思います。

アラばかりでも不格好でも、最後は自分の生き方全部をまるっと愛することができるような、そんな生き方をしたいです!