今年の冬は、人生で一番大変だった。
年末年始は、一年で一番頑張りがいのある時期だと思うが、今年は何一つ、それらしい事をしなかった。
だが、やらないこと、やり残したことで、後々困ったことと言えば、意外とそんなに無い。
行事をこなさなくても人は生きていけるものなんだなぁ。またひとつ、ずぼら生活への罪悪感が減ってしまった…良いのか悪いのか。
その、数少ない(というか唯一の、かもしれない)困り事の一つは、カレンダーだ。
年末年始は所狭しと並んでいるカレンダーだが、1月も終わりになる頃には、かなり売り場の隅でひっそりとしている。
セールになっていたりして、一応手に取ってみるけど、わたしはカレンダーには個性を出して欲しくないので、そういうシンプルなものはなかなか残っていない。本屋さんには定番ものがあるけど、私のカレンダーにかけたい金額からはオーバーしてしまう。
去年ダイソーで、クリーム色にネイビーの印刷の、シンプルな、二ヶ月が一度に見られて、真ん中にミシン目があり、一ヶ月ごとに切り取ることができるというカレンダーを購入した。100円で、自分好みで、実用性もある満足度の高い買い物だった。
今年は、台所も居間も、それにしようと思って、1月末のダイソーに行ってみると、カレンダー売り場そのものがなかった。
カレンダーは、時期を逃すとこんなにも存在が消えるのねと、初めて実感した。
その後も100均に用があるとカレンダーを探した。
すると、天神のダイソーで、ようやく、いいなと思うカレンダーに出会った。
大きめのクラフト紙で日付が見やすく、前後の月も記載されている、イラストや写真が一切ないタイプ。
妥協しないでよかった。今年は時期を逃して大変だったが、またまた100円で、好みのカレンダーを買えて、とても嬉しい。
そして、今年のこのカレンダーは、我が家でもう一つの大事な役を果たしてくれている。
カレンダーの役目を終えて、ブックカバーへと生まれ変わる。
クラフト紙ならでは。
紀伊国屋の書店カバーがくたびれたら、こちらにかけかえる。月一回の、お楽しみ。
もし今年も紙の本を買い続けるなら、来年もこのダイソーのカレンダーにしようと思う。