いっぽいっぽ日記

いっぽいっぽ日記

日々シンプルに心地よく過ごすために、やってみたこと、思ったこと。

何かを読んで、思い出や気持ちが引きずり出される感覚、ちくちくするけど、嫌いじゃない

yamasan0521.hatenablog.com

やまぐちせいこさんのこの記事を読んで、体の中からぽっと湧き出てきた出来事があります。
もう何年も前のことで完全に忘れていたのに、「完全に忘れる」なんてないんですね。

やまぐちさんの伝えたいこととはちょっとずれているような気もしますし、何かうまくまとめられるわけでもありませんが、
ここに書いて自分の気持ちを供養?したいです。
そしてまた記憶の隅に忘れたふりをしていたい。


数年前、ミニマリストを知ったり、ブログを初めてみたりして、心地よい生活やすっきりとした暮らしを目指し始めたころ、とある「生活と思考の整理に関する資格」を取りに行ったことがあります。
初心者講座と、2級講座を受講しました。
2級講座は、私にしては大金の、2万円ほどする講座です。
地方のミニコミ誌に案内が出ていて、何度も何度も悩みながらスルーした結果、やっぱり受けたいと、申し込んだものでした。
当時は(今でも得意ではないですが)人と話をするのがとても苦手でしたし、知らない人ばかりのなかに知らないことを学びに行くことも怖かったのですが、それよりも、「ちょっとでも自分の生活や困りごとをよりよく解決していきたい」という思いが 強かったです。

講座の内容自体はとてもいいものだったと思いますが、そこで少しもやもやしたことが3点ほどありました。
全て、2級講座での出来事です。
1点目は、講師の方が、初級講座にも出ていた私へ「初めまして」とメールしてこられたこと。
2点目は、講師の方が、片付けで超有名なとある方を名指しで批判したこと。自分の家族を見下したような発言をしたこと。
3点目は、受講者の大半が、真剣に受講しているとはあまりと思えなかったこと。

1点目は、まあ、よくあること?なのかもしれませんが。
でも、資格商売=個人事業である講師の方にとって、私(顧客)って、その程度なんだ、とちょっと寂しくなりました。
初級講座は1回あたりの受講者数が4人と、少人数だったので、きっと覚えてくれているだろうと期待してたんだと思います。他にもたくさん講座を持ってらっしゃるようですから、覚えてないのも無理はない…と思いつつ、自分の開いた初心者講座とその次の講座の顧客照会とかやらないんだ…と驚きました。

2点目は、結構びっくりしてしまいました。
私が世間知らずなのかもしれませんが、自分を上げるために誰かのやり方や売り方?を批判するのって、最近じゃあまり見ない手法だと思っていました。ましてや「暮らしのストレスを軽減し、有意義な人生を生きられる人を増やすことを目指して活動している職業」と謳っている資格の講師の方ですから、よもやそういったたとえが出てくるとは思っていなかったので余計インパクトがありました。
ちょっと悲しかったです。私はその有名な方が好きだったし、こういう場ではそういう話よりも明るくポジティブな気持ちになりたいと思っていたからです。
講師の方の話した内容が例え真実でも、この場では聞きたくなかったなと思います。
講師の方の家族のお話しも、片付けのエピソードとしては貴重な話だったし、講師の方のご苦労もすごくわかったのですが、それを語る言葉の端々に、「できない家族」を「ダメな人」として見ているのかも?と感じてしまいました。

3点目は、これも思い出したらなんともいえないちょっと寂しい気持ちになるのですが…
平日の昼間っていう、会社員にとっては結構ハードルの高い時間帯に行われた講座だからだと思いますが… 講座を受けていたのはほとんどが子供を持つ主婦の方でした。
それも、2~3人のグループで受けに来ている方が結構いました。
お昼休みや、グループ学習の時に会話を聞いていたんですが、割と「暇つぶし」「話題だから」「買い物できるから(会場がデパート)」といった軽いノリの方ばかりだったのです。
え、2万円ですよ?そんな額払って「都会へお友達とお出かけ」しにくるついでなんですか????
会社を休んで、悩みに悩んで受講した私とギャップがありすぎて本当にびっくりです。
お昼休みになったらみんなして一斉に「北海道物産展」で高級なお弁当を買ってくるようなところで、「どうしていかないの?」と不思議な目で見られる私(笑)。
グループワークで同じチームになったママさんたちも知り合い同士だったみたいで、課題の話は盛り上がらず、発表の際は「あなたこういうの好きそうじゃん」ということで一任されました。
なんだかとてつもなく悲しくなると同時に、「あ、世間って、女同士って、こういうもんだったかも」と、悟りにも似た気持ちになったのでした。


書いてびっくり、ぜんぜんやまぐちさんの記事の内容とは関係ないただのトホホ話になってしまいましたがせっかくなので残します。
「【敵】というコンテンツ」「一定数そういう人がいる・・・ということを知っているだけでも、悩みが1つ減ります。あなたの問題ではありません。悩むだけ時間と人生の無駄ですので、そんな関係は早々に手放してしまいましょう。」などなどの言葉が、私の忘れていた、けれど確実にこびりついたままになっている、その時の失望感とか悲しさとか寂しさとかにブスリとつきささり、掘り起こされたのだと思います。
こんな風に時々、書かれた記事に自分でも忘れていた思い出や気持ちが引きずり出される感覚、ちくちくするけど、嫌いじゃないです。
ブログを読んでいると、他のメディアや記事を読んでいるより高確率で「ささる」文章に出会えます。

余談ですが、試験には合格し一応2級を持っていることになります。
あれだけ悩んで受講して憧れた資格ですが、取ったことすら忘れていました(笑)。
資格が悪いということではありません。ただ付随する思い出ごと、手放せる程度のものだったんですよね。