いっぽいっぽ日記

いっぽいっぽ日記

日々シンプルに心地よく過ごすために、やってみたこと、思ったこと。

【乳がん】国立病院へ転院 受診初日

【告知から11日】

告知から3日後に、乳腺外科クリニックへ紹介状を取りに行った。
そして告知から11日後の年明け2024年1月5日に、紹介先の国立病院の初診となった。

正確には、紹介状を取りに行くまでの3日のうちに、候補となる3つの病院から1つに絞り、すでにそこから最短で予約が取れる日に、WEB予約を済ませてしまっていた。
スピード勝負だと思ったからだ。
年末年始という事もあり、年はまたぐ覚悟だった。
だから余計に、迷っている時間はないと思った。
紹介状をもらう前に予約してしまったけど、それで不都合があるなら、予約をキャンセルすればいいやと思った。
しこりの発見からすでに1ヶ月が経とうとしているのだ。もうこれ以上待つのはごめんだ。

結果的にはそれでOKだった。クリニックの先生は予約が難しいので紹介状と一緒に予約方法を教えてくれようとしてたみたいだ(優しい)。「もう予約しちゃいました」と言ったら嬉しそうにしてくれたのを覚えている。

ーーー
病院を選ぶ基準について。
紹介してもらう際に「腕がいい」を第一条件としたためか、先生は3つとも国立病院を選んでくれた。
うちから2時間くらいかかりそうな病院A、うちから1時間半くらいのB、うちから40分くらいのC。
自宅でこの3つの病院のHP、および紹介先の先生の経歴や写真をじっくり見た。
顔を見ておくのは、なんとなくとても大事な気がしたからだ。
この頃、私たち夫婦はてっきりすぐに切除手術すると思っていたため、手術を最短でやってもらえそうな病院はどこか?を一番に考えて調査した。
A病院はHPに「約3ヶ月待ち」と書いてあり、絶望した。
B病院は不明だったので、藁にもすがる気持ちで総合受付に電話するも、そこで教えてもらった専用電話番号がなかなか繋がらず。
ここで、「きっと国立病院はどこもすぐに手術できないんだろうな」と思い、それ以上調べるのをやめた。
次の検討事項は距離。
Aはかなり遠く、心が折れそうだったのでこの時点で候補から外れる。
Bは遠いが、うちから乗り換えなしで行けて、駅からも近い。Cは距離的には一番近く、乗り換えは1回。
最後に、詳細は伏せるが、Bはがん専門・Cは総合病院(紹介先の先生はがん専門A勤務後Cに移動したので腕が劣るというわけでは一切ない)であったこと、Cはグローバルなイメージで、私は特にそれを必要としていないことから、Bに決めた。
ーーー

さて、前置きが長くなったが、1月5日。国立病院の初診。
11時からの予約だが、初診の人はその1時間以上前に来るようにとのことだった。
その日は夫も付き添ってくれた。早く現地付近へ行ってカフェでコーヒーでもしばいてからいざ向かおうということで、病院の最寄駅に着いたのが9時過ぎ。カフェでコーヒーとサンドイッチを食べ、10時ごろ初診受付へ向かった。

病院は、とてつもなくデカかった。
平日だというのに、そこには朝からものすごい数の人がいた。
全てがん患者だ。圧倒された。こんなにも、がんと戦っている人がいるのか….

初診専用の受付で番号札を取り受付票の記入。
その後待ち、呼ばれたら受付票や紹介状などを提出、待合ロビーで大量の書類記入、待機。
書類の内容は、今の気分・既往歴・家族の既往歴・サプリや薬について・生理や妊娠について、などの確認。

その後再度番号を呼ばれて書類提出、カルテの受け取り、次の窓口の案内。

次の窓口では、書類の詳しい確認と、データの研究への提供の可否の説明。検査の際の組織等の匿名提供の可否、提供する場合採血が1本増えること。
研究の中で、遺伝子に関することで何かあった場合のみ本人に連絡することができるが、その連絡を希望するかどうか(希望した)。
その後、クリニックから提供され提出していたCDの返却。
そしてまた次の窓口への案内…どんだけゲートがあるんや…

次の窓口では、「がん相談センター」の説明と、「自分会議」(多分厚労省の取組だったと思う)の説明。その後にやっと、乳腺外科外来の受付に案内される。

そこで受付機の説明と、血圧測定。晴れて乳腺外科外来の待合室で待機。 この時点で11時前。 確かにこれは受診の1時間前にくる必要があったなと。

そこから20分くらい経って、看護師さんから呼ばれる。なんと本日担当医師が体調不良のため代診となるとのこと。
それは大変、しょうがないです。ということで受諾し、先に諸々の検査を回ることになる旨説明される。

まず血液と尿検査。検体検査、血液型、輸血前検査を2回分するとのこと。多分8本くらい血を取られた。こんなにとるんかいとびっくりした。
尿検査は案内不足でちょっと手間取ったが無事提出。
その後レントゲン。肺機能の検査。検査室に入って、パイプを口に咥えて、限界まで吸ったり吐いたり。勢いよく吐いたり。普段一生懸命吐いたりしてないので結構きつかった。
その後心電図。

再び乳腺外科外来に戻ってきたのが12:20ごろだろうか。
それからひたすらに待ち、14時前にやっと診察室で医師と対面。長かった。

診察ではメモする暇がなかったので記憶がもうすでに曖昧だが、クリニックからの資料を見ながら、今後についての流れをひたすら聞いていたように思う。何しろ説明が多くとても覚えられなかった。治療方針と、これからする検査の説明、その日程決めを主に行った。
確定診断と治療まではまだまだ検査に次ぐ検査が必要なことは分かった。

その後、質疑応答。
私は歯の矯正をしているため、それを継続できるかどうか質問。
まずMRI検査で金属NGのため、矯正歯科にて影響があるか確認するようにとのこと。矯正器具の取り外しの要不要が分かり次第、MRI検査を予約することになる(なるべく早くしたほうがよさそうだが予約も取りづらく、内心焦る)。
その後触診とエコー。脇について何か言いたそうにされたのが怖かった…

診察が終わり会計へと進む。すっごい待ちの人数である。

待っている間に矯正歯科の先生に電話。 最短で診察をお願いする(多分器具は外すことになると予想し、もうMRIの予定が入っていることを伝える)。2日後の1月7日に急遽診ていただけることになった。

そうなれば話を進められると、乳腺外科外来にとって返し、受付に相談。
待っていると、看護師さんから呼ばれ裏ルート?的なところを通って医療事務らしき女性の元へ案内される。 事情は先生に伝えられ、今からMRI予約OKとのことで、事務の方に最短で予定を入れてもらう。
テキパキしていて急な以来にも関わらず手際よく分かりやすく進めてもらえてありがたかった。
その後、PET/MRIの説明を受けるよう指示され、急遽説明ブースへ移動。PET/MRIについて詳しく説明を受ける。
閉所恐怖症かと聞かれたが、MRIが初めてなのでどの程度の閉所かわからないし、そもそも自分が閉所恐怖症だと気づく機会もなく過ごしたため、正直わからない…まあでも多分大丈夫っしょってことにする。

ということで改めて会計。会計もすごく混んでいた。 全て終わったのは16時台だった気がする。
私もへとへとだが、付き合ってくれた夫もへとへとだった。ということで怒涛の初診日、終わり。 無事、がん治療へと足を踏み入れた。