いっぽいっぽ日記

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日々シンプルに心地よく過ごすために、やってみたこと、思ったこと。

【乳がん】治療中の歯列矯正について

私が乳がんの告知を受けて、一番ショックを受けた出来事は、歯列矯正を一旦中断しないといけないと分かった時だ。

私は2023年5月に矯正歯科と契約し、7月から念願の歯列矯正を始めていた。
私にとって一世一代の決断だったし、生きてきた中での一番の悩みを解決するためにやっとやっと踏み出せた最高に嬉しい出来事だったのだ。

本来であれば、このブログでは矯正の過程を綴ろうと思っていたのに。

あくまで私の場合であるが、がん治療において歯列矯正を続けて行くことは、リスクがあると判断したため、自分で中止の決断をした。

以下、中止を決断した時系列の記録。

まず告知を受けた際、乳腺外科クリニックの医師に矯正について質問。
こちらではわからないので、矯正担当の医師に確認してほしいとのこと。
矯正クリニックに電話で確認。その時医師には繋げてもらえず、受付担当より、こちらでもわからないのでがん治療の担当医に相談してくれとのこと。ここでちょっと途方に暮れる。

あらためて国立病院の初診の際に医師に確認。
やはり乳腺外科クリニックの医師同様、矯正担当医に確認してほしいとのこと。
「矯正クリニックからは、がん治療担当医に確認してくれと言われた」と食い下がったところ、「MRIで金属NGのため、矯正器具にどのような素材が使われているかは矯正担当医しかわからないと思う。念の為文書を矯正の担当医宛に出しておくのでそれを見せるように」とのこと。少し安心した。

私の矯正はオーソドックスなワイヤー矯正だったため、ネットで色々調べ、おそらくワイヤーを固定するために歯に貼り付けっぱなしの器具にMRIでNGの金属が含まれている可能性が高いと予想した。

初診時のMRI予約では、この矯正の件で予定がゴニョゴニョし出したので、初診の日に矯正歯科に電話し、「MRIの予定が入ったので、最短でどうにか相談に行かせてほしい」と頼み込む。
すると、2日後の1/7に来院してほしいとのこと。ありがたい。
「相談」とは言ったもののほぼ矯正中止だろうなと踏んでいたので、そのままがん担当医の元へ引き返し、7日には矯正器具に決着がつく旨報告。MRIを最短で予約してもらう。

この時が一番絶望していたと思う。
矯正歯科には高額の治療費を払込済みであり、すでに歯を4本抜いている。
まだ全体的な矯正には至っておらず、わずかに数本動いたばかり。
まだまだこれからという時に、突然の、終わり。
私の抜いた歯は。治療費は。期待は。未来への希望は。
全て絶たれてしまったと思った。辛かった。

1/7、がん担当医からの文書を持参し矯正歯科へ。
予想通り、矯正器具は一旦、固定装置含めて全て取り外さないといけないということだった。

しかし、「今回はことがことだけに」ということで、器具の取り外しと付け直しは、施術費のみでやってもらえることになった。
なので、矯正器具がつけられるようになったら、治療も継続してもらえるとのことだった。 本当に嬉しかった。
先生ありがとう!!
私はてっきり自己都合の治療中止なので、契約終了、再治療の際はまた新たな契約費用や器具代がかかると思っていたのだ。
だから、いつでもまた治療を再開してもらえると聞いて心底感謝した。
器具がつけられるようになったら、ぜひお願いしますと伝えて、その後、全てを取り外してもらった。

MRIは1/11予定、次回の矯正は1/27の予定だった。
なので、どうなるかわからないけど27日の予定は入れたままにしておくとのことだった。
一度キャンセルすると予約が取りづらくなるので、もし27日に治療再開できなそうなら連絡入れてほしいとのこと。

後日、がん担当医の診察の際に、今後のMRIの予定を確認。
被曝量の関係で、次のMRIは半年後になるとのことだった。
もし27日に矯正器具を取り付けても、半年後にはまた全部取り外すことになるということだ。
がん担当医からは、MRIできなければ他の検査方法もあると言ってもらえたが、そこは流石に歯科矯正<がん治療 なので、MRI優先で考える。
この時点ではまだ矯正をすぐ再開するか悩んでいた。

さらに後日、腫瘍内科を受診し、初めて抗がん剤治療について詳しく説明を聞いた際、
副作用で口内環境の悪化と免疫の低下があるので、矯正器具をつけていると口内炎や傷ができやすく、口の中を清潔に保つのが難しくなるのではとの助言があった。
ここでさらに悩んだが、やはり歯科矯正<がん治療 である。

矯正歯科の担当医に電話連絡し、半年後のMRIが終わったら再開したいので、一旦治療中止のお願いをした。

晴れて(?)、歯抜けがん患者のいっちょ上がりである。
とほほ。 がん治療がひと段落したら、絶対に歯列矯正も再開する。
時間がかかっても、長年コンプレックスだった歯並びをきれいにして、
食べ物をちゃんとすりつぶした味を体験する。
(私の歯並びでは、いっさい食べ物を噛めてないらしい…ただハサミで切ってるのを飲み込んでいる状態だそう)
いっぽいっぽ、進んでいこう。