いっぽいっぽ日記

いっぽいっぽ日記

日々シンプルに心地よく過ごすために、やってみたこと、思ったこと。

【乳がん】生検の結果と、乳がん告知

【告知当日】

告知予定前日の木曜日、仕事中にクリニックから電話。
検査結果が予定より遅れて、週明け月曜日になるとこのことだった。
仕事に融通がきく日にちだったため月曜日に来院することにした。

月曜日は、普段在宅勤務をしている夫はちょうど出勤の予定があり、さして深く考えることもなく、結果は一人で聞きにいくことにした。
心配性の夫は、何かあったら飛んで行くから、いつでも連絡するように、と、しきりに念押ししていた。
そう、私は本当に、まだまだ おおごとにならないだろうという謎の自信を持っていたのである。

9:30受診。
私より後に呼ばれた年配の夫婦。
私より先に診察室に入って行き、時をおかずして出てくる。
奥さんも旦那さんも安心したような顔つきをしているように見えた。

念のために、スマホの録音機能をオンにする。
間が空いて、診察室に呼ばれる。
先生の向かいに座ると、目の前に診断結果の紙を置かれ、すぐに結果が伝えられる。

「まず、左胸の小さいしこりですが、異常はありませんでした。」.

「それで、右胸の大きい方のしこりですが…
残念ながら、乳がんという結果でした。」

がんというけっかでした

ああ

そっかあ、がん、なのかあ

それは、残念。悲しいなあ。

そう、思った。
少し?そう。少し、がっかりした。少し、悲しかった。

その後、診断結果の紙や、乳がんのパンフレットなどを見ながら、
乳がんについての現状や今後の説明を聞いていく。
(以下 録音を聴きながらの備忘録。この会話はほとんど覚えてられなかったので、録音しておいてよかった。聴き返しても、私、すごい冷静だった)

・前回の受診から特に変わったところはないか
乳がんは、がんの中で一番かかる人数が多いこと
・一方で治療しやすいこと、他の胃がんや大腸がんと比べても圧倒的に治りやすいこと
・特にこの30年で治療法が最も進歩したこと
・最初は乳管の細胞が遺伝子変化することで癌が起こること
・それからしこりが起こることで浸潤がんとなること(私もコレ)
・ステージの説明(0〜Ⅳ期、0とⅠを早期がん、しこりの大きさと転移で判断をする)
・しこりは2cmが一つの区切りとなっていて私はサイズが2.6cmなのでⅡaかbで、真ん中辺りのステージかと今の所判断がなされる
・詳しいことはまた治療する施設で検査されること
・治療の具体的な流れ(標準治療の説明、局所と全身のコントロール、手術と薬、手術入院について、部分切除の場合は放射線
・どのような薬が効くかは、生検結果でわかる
・大きく分けて ホルモン剤の薬が向くタイプ、抗がん剤が向いているタイプ、両方効果があるタイプがあるが、これは今調べていて結果が年明けになる
・それをもって治療施設で方針を決めていく
・こちらでは治療できないので施設を紹介する形となる
・自分で意思決定しなければいけない場面はほとんどなく、どの先生に診てもらうか以外は流れに従う形となる
・地方だと専門医が大体一人しかいないので、その先生に行ってください、となるが、東京の場合は専門医がたくさんいるので自分で選ぶことも可能
・具体的なイメージや先生はあるか?→私「ない。紹介可能か?」→可能
・何を優先するかで紹介するところをピックアップする。(近さ、時間の融通、家族の意向、ステージ、施設、先生の種類、美容にも気を配ってくれる、他に余病がある など)
・私「やはり上手い先生がいい。距離は気にならない。仕事も融通がきくので、しっかり治していただける病院がいい」
・この後小一時間もらって、少しでも安心できるように、腹部と脇のリンパ腺エコー、腫瘍マーカーの上昇がないかの血液検査をして確認し、病院の候補をあげようと思う
・今日安心して帰れるようにする
・パンフレットに目を通しておいてほしい
・現状の生活で気になることはあるか?→私「今後の過ごし方について」→タバコ吸わなければ通常通り過ごしていてO K
・私「乳がんになる原因は何かあったのか?生活習慣とか?」→ほとんどない
・私「予防しようがなかったと?」→偶然の要素が強い
・私「手術、薬物治療して、転移とかよく聞くんですが、そういったことも起こるのか?」→3年10年と言って、3年何もなければ、そのまま何もないことが多く、10年何もなければ、治っていることが多いので、年1で検査しながら進めていく感じ
・将来的なリスクを減らすために、術前術後で必要があれば薬を含めた治療を行う
・私「服薬しながら仕事は可能か?」→仕事を辞める人はいない。昔と違って副作用がほとんどない。髪の毛は抜けるけど一過性のもの。食事ができなくなるとかはない
・私「手術は、乳房全部がなくなるということ?」→部分切除の可能性が高いかと見ているが、MRIでどこまで取れば安全かという判断ができるので、その結果次第。温存するケースは多い
・術前に薬を入れることで小さくして、より一層小さい手術にすることもできる

以上、説明を聞き終わり、腹部エコー、脇のリンパ節エコー、血液検査を行う。
どの結果も現時点では問題ないようだった。

私はがんになるなんて思っていなかったので、説明を聞いてもすぐには飲み込めない。
一通り聞いていったが、まあ、その時はほとんど理解していなかったと思う。

乳がんにもいろいろな種類があることを、この時初めて知った。

10:15ごろ、説明を聞き終わり、夫にラインしている。
「右ががんだったよー」
我ながら実にあっさりした報告である。

夫からすぐに「今から病院に行く」と返信。
飲み物を買ってきてもらうことにする。
正直、私のことより、夫のことの方が心配だった。
夫からは、実母にも連絡するようにとのこと。

病院にも夫が来る旨を伝えて、最後に一緒に先生に面談してもらえるようお願いする。
検査を受けて結果を待っている間に夫が到着。
再度診察室に入り、夫と二人で再度説明を受け、候補の病院を3つほど教えていただく。
どこに決めるかは急がなくて良いとのこと。
紹介状や資料を渡す必要があるので、28日に取りに来てほしいとのこと。
その日に来院予約をとって、本日は終了。

今日は結果を聞くだけだからと仕事を午前半休にしていたのだけど、告知、からの検査などで心の余裕も時間もなくなり、結局1日休みをもらった。

遅めのランチを最寄駅のファミレスで夫と食べた。

12月25日。
とんだクリスマスプレゼントをもらったものだ、と思った。