冲方丁「光圀伝」で歴史小説にハマりそう
私は学生のころ、歴史がだいっきらいでした…
好きなのは美術史だけ。
一番好きな日本の時代は、縄文時代。
日本史なんて、似たような事件が、似たような名前が、似たような時代が繰り返し出てきて、ただ覚えるのが苦痛な教科(ひどい)くらいの認識だったのです。
そんなかつての自分の頬をひっぱたきたい。
この年になってようやく、日本史の面白さに目覚めてきました。
きっかけはNHK大河ドラマ「麒麟がくる」です。
その前に放送されていた大河ドラマ「いだてん」で初めて大河を完走(クドカンと、主人公が熊本出身ってだけで観始めた)。そのあまりの面白さに、その次の「麒麟がくる」も、つい視聴し続けてしまいました。
主人公は明智光秀なのですが、戦国時代なんて、もう本当に苦手意識しかなかった&全然詳しくなかった、ゆえに予備知識なしで観たわけです。
これが、まあ、
見事にハマって。
歴史が大嫌いな私がハマって。
大河ドラマ、すげーなと。
テレビ、まだまだ捨てたもんじゃないなと。
インターネットコンテンツは、興味のあるものについては無限にあさることができるけど、
興味のないものと出会って、しかもハマっていく体験は、自分がテーマを選ばない「テレビ」ならではだと思いました。
そこから、「戦国武将ランキング番組」とか「その時歴史が動いた 的な番組」とかを観るようになりました。
私が歴史嫌いでも「麒麟がくる」にハマれた理由は、
・とにかく画面が綺麗・鮮やか
・イケオジがたくさん
・演技がすごい
・話が面白い
…という感じです(私の語彙がペラッペラで何にも伝わらない…番組に申し訳ない)
そして最後にもう一つ、
・twitterでのリアルタイム実況&解説
これにつきますね!!
これが大きいですね!!
ドラマが始まると、ドラマ垢の皆さまが、リアルタイムで感想や関係する歴史うんちくを流してくれますので、それに「そうそうほんとそう!!」「えー!そういう見方があるの!」「なるほどあれがそうなってこう…」などと、共感や驚きをもらえること、これが一番大きな「楽しめた理由」です。
ドラマを観終えた夜は、布団に入りそのドラマのハッシュタグを追うことが至福のひと時となりました。
ファンアートも多く、ほんとに楽しいです。今からロスが怖い…
って、つい「麒麟がくる」が好きすぎて長く語ってしまいましたが、そういう経緯がありましての「光圀伝」です。
この小説が面白いと何かで見て、読みたい本リストに入れてはいたのですが、以前の私は歴史が嫌いだったので未読のまま…
「いうて水戸黄門さんじゃん」と思ってた自分をひっぱたきたい(2回目)
麒麟がくるからの前代未聞の私的歴史ブームの到来で急浮上した「光圀伝」。つい先日読み終えました。
これがほんとうにおもしろくて。
物語は「麒麟がくる」で麒麟が来てのち、江戸幕府が落ち着いてきた頃のお話しだったのも良かったです。
登場人物が魅力的すぎて、発する言葉が素晴らしすぎて、何度も泣きました。
これ…なんで大河でやらんのん???
旅行に行きたい。水戸に、後楽園に、行きたい!
歴史に疎い私でもすごく面白かったのだから、歴史好きの人はたまらないでしょうね。
この本を読んだことで、歴史小説をほかにも読んでみたいと思いました。
とはいえ初心者なので、次は同じ作者さんの「天地明察」を読んでみたいです。
大人になって、こういう「自分の世界が少し広がる」体験っていいですね。
おばあちゃんになっても、自分の世界を宇宙のようにどんどん広げていける人になりたいです。