いっぽいっぽ日記

いっぽいっぽ日記

日々シンプルに心地よく過ごすために、やってみたこと、思ったこと。

ずぼらであいまいな私の中にいたのは、「ねじれた完璧主義者」だった

私はずっと自分のことを「あいまいが得意」だと信じてきました。
あいまいな片付け、あいまいな金銭管理、あいまいな人間関係、あいまいな仕事…

全てにおいて芯の無い、ふらふらした思考。
とにかく決めることが苦手で、グレーゾーンでしか生きられないと。

でもどうやら、実は全然そうじゃなかもしれません。

すごくくだらなく小さいことで恥ずかしいんですけど、そんなことを考えるきっかけが、
習慣化できている「お風呂掃除」についてぼんやり考えたことです。

どうして「お風呂掃除」に思いを巡らせたかというと、
この連休に書類の整理に手を付けたものの、遅々として進まないことに落ち込んだからです。

「全部集めて・捨てる残すの2つに分けて・分類する」がどうしてもできない。
まず全部集める、が、できない。大量すぎて。今日中に終わる気がしないから、出しっぱなしにできなくて、思い切れなくて。
とりあえず、棚一つでも、と、とりあえず見えるところだけでも、と、始めてみるものの、
捨てると残すにウンウン唸って、時間がかかり。
残すものも、「用を済ませるまで残す」~「永久に残す」の間でウンウン考えて(なんで残したか忘れちゃうから、残す理由別に分類してたりして…)
ほんとうに、棚一つ把握するのに何時間もかかってしまいました。
その割に、書類が思いのほか減らなくて、その成果にうんざりして。

やっぱり私には、一気に完璧には、無理なのねー。
そんな悲しい気持ちになりながらも、
まあ、私は全然完璧主義じゃないし。
だから、「お風呂掃除」だけは苦なくできるようになったわけだし。
書類整理もそんな風にうまくいけばいいのに~なんて考えてました。

「お風呂掃除」と「書類整理」、うまくいってる原因と、うまくいかない原因、なんだろうな?
って、ぼおっと考えたわけです。そう、3連休ならぼおっと考える心の余裕がある。

うまくいっている「お風呂掃除」 。
平日お風呂に入ったときに、必ず1か所を掃除する。
全部は、やらない。
5日でまるっと、きれいになるスケジュール。
休日は、掃除も休む!
一気にやらない、ザ・ホドホド掃除!
→手順・道具・END が明確で「考えなくていい」

うまくいかない「書類整理」 。 最初にきっちりやらないと、きっと終わらないという強迫観念。
一気に・完璧にやらないと、きっと終わらないという強迫観念。
気を抜くと、あっという間に膨れ上がるから、以下略
あいまいだと、きっと位置も行動も定着しないから以下略
小さく始めるも、あれこれ悩むことが多くて疲れる。
単純じゃない。
決められない。
「ここまで終われば終わり」が分からない。
達成感が無い。
→手順も、道具も、ENDも、すべてがあいまいで「考えなくてはいけない」

だんだん、「できない理由」が分かってきました。
そして、じわん と、変な汗が出てきました。
これって、「何もかも完璧に決まっていないとできない」=「完璧主義」じゃないかって。

私は、自分を、他には類を見ないほどの「あいまいが得意な人間」だと思っていたけれど、
やっぱり、やっぱり、ほんとうは
「手の抜きどころが分からないから、100%やれないなら0%がいい!」な、完ぺき主義人間だった…

気付いた後は、なぜ私が今まで自分を「あいまいな人間」なんて思えていたのか笑えて来ました悪い意味で。
あいまいなふりしてただけで、隠れている本当の自分は、「完璧にできないならやらない=決めない、あいまいなままでいる」というなんとも傲慢な考えの人間でした。

「完璧主義をやめたい!」って、よく目にするけど、自分には関係ないって思っていました。
むしろ「完璧主義ってうらやましい」って他人事でした。
なのに、本当の私は、「完璧にできないとダメだから、それなら全部やらない」っていう、完璧主義の悪い方がねじれねじれて、何もできない、何も考えない、選ばない、流される、「緩いあいまいさ」を被った「完璧主義こじらせ女」だった…

私は、何もわかってないなあと思いました。自分のこと。
その自覚はありました。常に。
でもなおそうとしてもダメだった。
なぜなら私自身の理解すら、「完璧に理解しないとダメ、解釈を間違ったらダメ、途中で変更したらダメ」っていう、バリバリの完璧主義で考えていたから…

ごんなにギッチギチの完璧主義なのに、自分のことを完璧主義じゃないと思っていた。
こんなバカな話がありますかね。
今までの人生、それでどれだけ、自分を、自分の感情を捻じ曲げてきたのかな。
同時に、どれだけの人を、認知のねじれで傷つけてきたのかな。
どれだけ話し合いをしても本質を見ず同じ過ちを繰り返す私を、どれだけの忍耐で、夫は、寄り添ってくれているのかな…。

今更、こんなこと考えたって。
そう思う私も完璧主義そのもの。
怖いです。

こんなふうに、色々な皮をかぶってごまかしてきた、ねじれた「完璧主義」。
今からどう付き合っていこうかな。
途方に暮れているけれど、すぐには変われないけれど。
今より少しでも理解して、対処したい。
今からでも、遅くないと思いたいです。