いっぽいっぽ日記

いっぽいっぽ日記

日々シンプルに心地よく過ごすために、やってみたこと、思ったこと。

後悔のない介護などないだろうけど

義母の認知症がすすんでいるという連絡が来ました。
認知症と診断されて10年。進まないことの方がおかしいとはいえ、やはり現実が目の前に現れるとショックが大きいです。

私の義母は施設に入所しています。
私たちの遠方への引っ越し、加えてコロナの影響で、面会できる機会が減りました。
コロナでユニットで会うことができなくなったころ、外への外出もしなくなったころから、ああ進んできたなと思うことが出てきていました。
落ち込む夫をみて、今までの介護に関する色々な出来事を思い出して、もっとできたことがあるだろうと、私自身もかなり心が落ち込みました。

全力で在宅介護をされた方でさえ、「あれでよかったのか」と思い悩むほどです。
ましてや私など、そういう方の努力に比べたら一滴の汗にもならないほどの苦労しかしていないと思います。

夫が未来のために動き出そうとするたび、必ずそれを引き留めるかのようなタイミングで義母は倒れ、自分の息子である夫をつなぎとめようとしているかのようでした。
今また、夫は心の具合を崩して苦しんでいます。

介護の後悔はあります。
自分たちの未来を優先しているから。
では、どうしたらよかったんだろう。
別の道があったんだろうか。
私がもっと器用なら。
答えのない沼にどっぷりとつかっている日、空も大粒の雨を降らしました。

体調がすぐれなかったのですが、それまでも体調不良で1週間近く走れていなかったので、雨上がりに走ってきました。
あんなに嫌いな運動だけど、走っているときは少しだけ気がまぎれました。
雨上がりの運動場にはだれもいなくて、空に綺麗な三日月が出ていました。
イヤホンから、YUKIの歌があつらあえたように流れていました。

私は どこかで まちがえたかしら?
今はわからない
答えは 空の上
-YUKI『プリズム』

毎日浮き沈み。
みんないろいろなことを乗り越えて生きています。
勝ちはしない、でも負けない。
毎日をふらふら、じわじわ乗りこなしていきたいです。