いっぽいっぽ日記

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日々シンプルに心地よく過ごすために、やってみたこと、思ったこと。

FP3級資格試験に独学で合格したので、かかった時間と項目別難易度をまとめておきます

2021年5月にFP(ファイナンシャルプランナー)3級試験を受け、無事合格しました。

FP3級資格試験を受ける目的

私がFP3級試験を受ける目的は、「個人のマネーリテラシー向上のため」です。
お金に関して、今までアレルギーのように拒否反応があり、ほとんど何も勉強していませんでした。
しかし、我が家では私が主に家計を担っていて、その見直しもしたいし、40代を目前にして老後のライフプラン計画にも着手したい…
それに、何より今までは「お金のことをあれこれ考えるなんて、なんかアサマシイ」という気持ちがありましたが、
実はその逆で、しっかりと家族や自分を守るためには、きちんとお金のことを理解しておかなくてはいけない、という気持ちが勝ってきたからです。
ライフプランを考えるための1つのきっかけとして、今回勉強することを決めました。
そして、私は嫌いなことを自分だけできちんと勉強する自信がないので、自分を追い込むために、試験を受けることにしました。
完全に個人的な勉強のためですので、お金を払って受験する必要は必ずしもありません。
ですが結果的に、私は試験日が近くならないと全く勉強しなかったので、試験に申し込んでよかったです。

FP3級試験の概要と難易度について

ファイナンシャルプランナー(FP)とは、「お金」(年金・保険・株式や預貯金などの金融資産・税金・不動産・相続)の悩みに答える「お金の専門家」です。
国家資格である「ファイナンシャル・プランニング技能検定」には3級~1級があります。
3級は誰でも受験できます。
試験は年に3回(9月、翌年の1月・5月)行われ、各々の法令基準日は、9月→4/1、翌年の1・5月→前年の10/1 となります。
試験は「学科」「実技」からなり、「学科」は60問120分、「実技」は実施機関によって異なりますが、私は日本FP協会実施の試験を受けましたので、その場合 20問60分です。「学科」「実技」ともにマークシート方式で、各々6割以上の得点で合格となります。
3級FP技能士を取得するためには「学科」「実技」両方合格する必要があります。
3級の難易度について、私の受けた日本FP協会実施の試験の合格率は、2018~2019の6回平均で学科77%、実技82%と、約8割くらいの人が合格するようです。

FP3級試験のための勉強方法

TAC出版「みんなが欲しかった!FPの教科書」と、同シリーズの「問題集」の2冊のみ使用しました。



まず初めに各セクションごとに教科書を軽く読み、その後すぐにそのセクションに該当する問題集の問題を解く、という
シンプルな勉強法を行いました。
セクション別に教科書・問題集を一通り終えたら、特に難しかったセクションのみ復習。最後に問題集についている模擬試験を3回解いて、本番を迎えました。
今思えばよくこれだけで試験を受けたな…と思います、できれば問題集は2周したかったです。
あとは、試験日移動中、試験会場につくまで、FP3級の一問一答サイト(FP3級ドットコム 過去問道場https://fp3-siken.com/)を解いてました。

私は教科書と問題集のみ使って学習しましたが、今はわかりやすく解説してくれるYoutubeチャンネルがたくさんあるみたいです。
こちらも活用すればよかったなと後悔しています。
教科書だけではわからない部分もあったので。

FP3級試験のためのCHAPTER別勉強時間と私的難易度

上記のように、教科書+問題集のみでかかった勉強時間と、私が感じた章ごとの難易度は以下の通りです。
難易度は個人のライフスタイルに大きく左右されると思いますがご参考までに。 私個人のマネーリテラシーは低いとお考え下さい。既婚、持ち家なし、給与計算は会社まかせで、ふるさと納税と医療費控除は確定申告できる程度。

01.ライフプランニングと資金計画
学習時間:7h
難易度:1.5/3段階のうち

02.リスクマネジメント
学習時間:2.75h
難易度:2/3

03.金融資産運用
学習時間:4.25h
難易度:2.1/3

04.タックスプランニング
学習時間:3.25h
難易度:2/3

05.不動産
学習時間:2.5h
難易度:1.8/3

06.相続・事業継承
学習時間:1.5h
難易度:2/3

模擬試験問題(3回)
学習時間:2.25h

学習時間合計:23.5時間

これに加え、わからなかったセクションは復習をしていますが、時間は計測していません。 毎日3時間勉強すれば8日間でやってしまえる量です。
私は仕事のない休日にまとめて勉強しました。
5/23が試験日でしたが、5月の毎週末を数時間勉強に充てて、ギリギリ終わったな~という体感です。

各章の平均的な難易度は上記の通りですが、
各章の中でも、簡単なセクションと、難しいセクションが混在していました。
例えば、「01.ライフプランニングと資金計画」は平均難易度低めですが、
その中で「ライフプランニングの手法」セクションはキャッシュフロー表やバランスシート、終価係数などの係数を理解するのが大変でした。
社会保険」のセクションは、保険の種類が多く、各保険の年齢制限等も覚えるのが大変でした。

FP3級試験当日

会場へはモノレールで行ったのですが、乗っているのはほぼ受験生でした。
お昼ご飯は事前に買って持参。
飲み物は炭酸NGで、私は水を持っていきました。
事前の受験票に会場の決まり事が書いてあるのでよく読んでおきました。
電卓は四則演算ができれば十分です。
各試験問題には自分の選んだ回答番号を控えておきました。
コロナの影響で入場制限や退場のタイミング制限がありました。
会場によると思いますが、ご飯は自席で食べてOKでした。しかし昼休みの待機場所がほぼなかったので渡り廊下みたいなところに立って待ちました。
昼休みはかなり長いです…

試験が終わって、地元の最寄り駅のカフェで、ネットに出ている速報を見ながら自己採点しました。
この時点で、学科は安全圏、実技はギリギリ大丈夫かな、という感じでした。

FP3級試験を終えて

無事合格することができました。
合格することが目標ではなく、あくまで自分のために知識をつけるのが目的でしたが、やっぱり試験勉強となると細かいところまで覚える必要があり、終盤は試験のための勉強になってしまいました。
正直、FP3級を取得したからと言って、すぐにお金に関してプロになれるわけではないですし、勉強したことも、付け焼刃なのですぐに忘れてしまいます。
劇的に資産が増えたり、生活が変わるわけではありません。
それでも、お金のことを考えるハードルは確実に下がったので、勉強してよかったです。
(といっても、正直やっぱりお金のことを考えるのは嫌いですけど…)
肝心なのは、このままお金との距離を近づけ続けることかと思います。
お金に関する拒否反応を薄めつつ、アンテナを増やしてお金と気楽に付き合えるよう、無理せずやっていきたいです。
また、今回「試験に合格する」という目標は本当は必要なかったのですが、試験を受けて本当に良かったです。
社会人になり、同じ会社で勤続10年を超え、良くも悪くも惰性で何とかなってる日々。
新しいことを学び、その結果がはっきり目に見えて出ることを久しく体験していませんでした。
今回久々に「受験」したことで、学生の時以来のドキドキ感や充実感、「もっとやっておけば」という後悔を味わいました。
日常にいい刺激となりました。
これをきっかけに、久しく忘れていた挑戦する気持ちを思い出しました。このモチベーションを今後も維持していきたいです。
また、受験するよーと友達に宣言して、勉強中 自分事のように応援してくれたり、結果を一緒になって喜んでくれたり。
そういう暖かい気遣いにも救われましたし、誰かがこうやって応援してくれることのありがたさも感じました。
もし私の周りの誰かが同じように挑戦するとき、全力で並走しようと思いました。

以上、私がFP3級を受けた目的や勉強時間、勉強方法、当日の様子や受けた感想などをまとめました。
何かを学ぶって大変だけど楽しいです。
今度は簿記3級に挑戦しようかと思っています(コロナで受験どうなるかわかりませんが…)。
受験したら、また記録を残したいと思います。