いっぽいっぽ日記

いっぽいっぽ日記

日々シンプルに心地よく過ごすために、やってみたこと、思ったこと。

【乳がん】しこりの発見

【告知まで−24日】

12月1日。
風呂に入る前、服を脱いだ後ふと右胸の上に手を当てると、ころっとしたしこりに手が触れた。
??????
即座にスッポンポンで夫の所へ飛んでいき、「ねえ、これ触って!しこりがある」
そう言って夫にも触ってもらう。夫の顔色が変わる。

「病院。すぐ行って。」
夫はそういうと、すぐにスマホで病院を調べ出した。
私はというと、スッポンポンだし、とりあえず風呂に入ることにする。
気になるので何度もしこりを触る。くりくりしていてスーパーボールが埋まっているような感覚だった。

風呂から上がると、夫はすでに近くの乳腺外科クリニックを見つけていて、ラインで予約フォームを共有してくれる。
こういう時、もし私たちに子供がいたら、夫はいいお父さんになっていただろうなと思う。
心配事を解決していく段取り力がとてもある。

私は予約フォームに従って情報を入力していく。 予約枠は最短で3日後の月曜日だ。土日はいっぱいだった。
会社にはすぐに休暇を申請し、月曜日に予約をとった。

その後「胸のしこり」「乳がんの特徴」みたいなワードでひたすら検索。
その中で、「触って動くものは乳がんではない」という記述を複数見つけて、安心したことを覚えている。私のしこりはまさにくりくり動いているようだったから。
すぐに病院の予約がとれなくて少し不安だったけど、わたしのしこりは、がんではないと、まだまだ楽観的だった。

それにそれに。
私は会社の健康診断で、毎年、マンモとエコーをかわるがわる受けていて、その年も5ヶ月前にエコーをやって、しこりができた方の右胸は異常無しだったのだ。
左胸には数年前から石灰化の症状があって、むしろ左ばかり気にしてたくらいだ。

こんなに大きいわかりやすいしこりを、まさかエコーで見逃すはずはないだろう。
そう思っていた。

あまり深く考えない性格なので、私1人だったら、そんなにすぐに病院に行こうとしていなかったかもしれない。
迅速な夫に感謝。

【乳がん】診断結果と治療予定の概要

病状と、治療予定が確定したので、現時点での情報を記しておこうと思う。

※随時更新予定、素人が自分のためにざっくり解説しているため情報が定かではありません

診断:乳がん サブタイプ:トリプルネガティブ ステージ:Ⅱa(転移無し) 腫瘍の大きさ:クリニックでの画像診断2.6cm。約1ヶ月後のMRIでは3.3cm。

転移無しの早期がん。

乳がんにはサブタイプと呼ばれる区分が大きく分けて4タイプあり
①ホルモン受容体陽性/HER2陰性
②ホルモン受容体陽性/HER2陽性
③ホルモン受容体陰性/HER2陽性
④トリプルネガティブ

このうち①-③については、がんだけを狙う「分子標的薬」が存在するが、
④については、そのどれにも当てはまらない(原因が特定できない)ということで、いわゆる「抗がん剤」治療となる。
悪性が強く進行も早いタイプで、再発率も他のタイプより高い。
また、遺伝の可能性があり、現在遺伝子検査を受けている。
遺伝子変異が認められた場合、今回の発症箇所(右胸)だけではなく、もう片方の胸と卵巣もがんになる確率が高いとされている。
そのため、予防措置として手術ですべてを摘出する選択をする可能性があり、それによって入院期間が増減すると思われる。

治療方針:術前化学療法(通院)+切除手術(入院)+術後化学療法(通院)

トリプルネガティブ乳がんの治療の流れ

・6か月抗がん剤治療を通院で行う。初めの3か月は毎週点滴、あとの3か月は3週に1回点滴予定。
・6か月後、がんの消失の有無にかかわらず、切除手術を行う。入院期間は措置によるが、長くて15日ほどではないかと予想。
・術後半年、抗がん剤治療を通院で行う。

1回の点滴の時間は3時間くらいだが、当日その前に血液検査→医師の診断後、OKであれば投与開始 となるので、おそらく5時間かかるのではないか。
私は最初の3か月は下記の3種類の薬を投与する予定。

キイトルーダと抗がん剤の1回あたりの治療時間

出典:https://www.keytruda.jp/breast_carcinoma-nac-adj/schedule/

副作用について:
それぞれの薬に副作用がある。
骨髄抑制(免疫力の低下)と脱毛は確実に起こる。
その他、自分にどの程度影響があるのかは、まだわからない。

キイトルーダの副作用↓

キイトルーダの副作用

抗がん剤(パクリタキセル・カルボプラチン)の副作用↓

抗がん剤の副作用

通院日の他、その後数日は副作用で仕事ができない日が出てくるかもしれない。
また、骨髄抑制により感染症にかかりやすくなるため、なるべく外出を控えたい。
29日より治療開始予定。やってみないとどのようになるかわからないため、この記事は都度追記や編集を行う予定だ。

自分のためにこういった概要をまとめておくと、会社や関係者に自分の状態を説明するのにも何かと便利。

また、同じように乳がんを経験された方の時系列も大変参考になったので、私も治療が開始した暁には、この記事にまとめていけたらと思う。

さあ、いよいよだ。不安なことばかりだけど、前を向いて進んでいこう。

八方除けで有名な寒川神社へ祈願に行きました。2年ぶり。
ご祈祷時に鳴らされる鈴の音がとても綺麗で気持ちがいいです。

【乳がん】がんになりました

久しぶりのブログ更新となってしまいました。

タイトルの通り、この度がんと診断されました。 乳がん・サブタイプ トリプルネガティブ・ステージⅡa 転移は見つかっていません。

これを書いている段階では、まだ何も治療が始まっていません。 今日、これから、腫瘍内科で抗がん剤治療の説明を受けてきます。

せっかくだし(というのもなんだかおかしいですが…)、放置気味だったこちらのブログで、 治療経過などを綴っていこうかと思います。

深川不動尊でご祈祷してもらったあとの、たいやき。 一つ一つ注文が入った後に、手焼きしてくれます。 おいしかった!!

自分のお墓どうする?

義母のお葬式から納骨までを済ませ、自分のときはどうなる、どうするのか具体的に考えることが増えました。
私はお墓に入りたいなという気持ちがあまりないです。
というかお墓に入りたい人の気持ちってどんな?
家族と同じところで眠りたい、とかですかね。

・死んだらどうなると思う?
私は死んだらどっかあったかいところで自他の区別なく幸せな魂となって楽しくやっていると思います。
だから死後の自分の肉体がどう埋葬されるかは、自分では特に願望がありません。
家族からしたらまた別なのかもしれないですけどね。

・生きていたことを残したい?
時期によって変わるかもしれないけど、私は今は「残したくない」派。
私の人生に私が感じる以上の意味はないので、痕跡は消したいです。

・とはいっても、埋葬は絶対です
「埋葬しない」という選択肢がない以上どうにかしないといけないです。
今のところ公営の共同墓地が一番残された人の負担が少なそうなのでそうしたいんですけど、
公営墓地は今とっても競争率が激しいですよね。
自治体にもよるだろうけど、申し込み資格も結構細かく定められていて、
本籍があってなおかつ居住している必要があるとか申込できる期間とか申込期限、納骨の期限、納付金額の期限など。
個別墓地より共同墓地のほうが倍率が高くて、共同墓地でも〇年は個別葬でそれが終わったら共同墓地に移されるけど金額が高いとか。
公営以外だとお寺の共同墓地は基本的にお葬式をそこで上げることが条件とか檀家さんじゃないとダメとか。
民間の樹木葬でも結構な金額が必要だったり…
前は「海にでもまいて…」とか軽く考えてたけど依頼すると高いし意外と大変!

・家族が誰もいなかったらどうやって手続きすればいいの?
埋葬地も問題ですが、死後の手続きをしてくれる家族がいない場合はそれもどうにかしないとですよね。
今単身世帯も増えているし、今後行政サービスでそういうケースに対応する手続き方法が出てくればいいなあと思っています。
死後貢献委託とかを弁護士に頼んだりすることもできると思いますが、一番いいのは住民票がある自治体でそれがあると、
手続きがスムーズなのにな…。
死後の希望と埋葬に必要な金額をあらかじめ自治体に収めて安心しておきたい!

・今の「結局は」
いろいろ考えるけど結局は最後に住むことになりそうな自治体に相談に行ったり、気長に公営墓地の抽選を待つか、間に合わなかったら自治体のお世話になるしかなさそうです。
親族にもぼんやりと希望を伝えておいた方がいいかもしれないですね。

お墓とかネガティブな話かもしれないけど、私は残された親族や後世の人が困らないようにする単なる事務手続きという感覚が大きいですね。
あまり感情がのらないので、このスタンスで、自分が動けるうちに段取りつけて安心したいのが1番の思い。
田中みなみちゃんが自分の墓石選んだとかいう話聞いてさすがだなあと思います。

再・書くリハビリ

だいぶブログから遠ざかってしまいました。

前回書いたの、いつか思い出せないや。
だいぶ優先順位下がっちゃいました…

今年春、義母の納骨を終えて、それ以降 暑さが厳しくなってきたこともあり
本当に何もできなくなったというか何もする気が起きない日が続き、人生一番無気力でした。

初めて熱中症みたいなのも経験した。
外の暑さとクーラーの差がやばい。死ぬかと思いました。

暑さが落ち着いてくるとともに、少しずつ気力が回復してきました。
でも、気が付いたら10月…今年あと3か月もないです…!!

ちょっとずつ近況を書いておこうと思います。

・AmongUsにハマっている
今年か去年の末に、きっかけは忘れましたが、AmongUsというゲームの実況動画にハマりました。
その半年後くらいに、会社内で(オンライン上で)集まってゲームをやることになり、そこで私も実際にAmongUsをやり始めました。
東京に異動後、なかなか接点を持てなかった九州の会社の人たちとワイワイやっていて、とても良いです。
AmongUsはカジュアルな人狼 みたいな感じで、誰でもすぐに簡単に参加することができるので、ゲームが下手な自分のような人間も気軽に参加できます。
会社の人たちは、参加してもしなくてもだれでもALLオッケーな感じでとても和やかなので、お酒を飲みながら楽しい時間を過ごしています。

・ネットスーパー便利
なにも気力もなくなって、夏の暑さも危険になって、ごはんの買い物すらできなくなったとき、ネットスーパーにはほんとに助けられました。
コロナが流行りだしてちょこちょこ利用していたのですが、熱中症対策でも本当に頼りになる存在でした。
2Lのアクエリアスとか、トイレットペーパーとかティッシュなどのかさばるもの、米などの重いものは夏場に買いに行くのが大変なんだけど、
ネットスーパーでは食品だけではなく日用品もあわせて手配できるので便利でした。
在宅勤務なので平日の昼間に受け取れるのもいいです。もし在宅じゃなくなったら夜頼むのもいいですね。

スプラトゥーン3にハマっている
会社のゲーム会に参加初めて、ちょこちょこゲームをやるようになりました。
最近「スプラトゥーン3」が発売されて、それで初めてスプラトゥーンをプレイしましたが、現在見事にドはまりしています。
ゲームはふつうに好きだけどドヘタで、しかもちゃんとプレイするのは何十年ぶりなので、最初はホントに勝てなくて涙目でしたが、
それでも楽しいです。
「ジャイロ」「エイム」なにそれ???ってところからのスタートですけど、最近のゲームってほんと操作が難しくて大変!
でも音楽もグラフィックも私が学生の時から考えられないくらい進化してて楽しいです。
どうぶつの森はずいぶんご無沙汰ですが…)
なんならこれ今年一番のインパクトのある出来事ですね、しょせんゲームって感じかもしれませんが…
スプラやるために生活立て直したまである。
スプラやる時間確保するために料理に効率求めだしたし、家事を先回りするようになりましたw
毎日何時間とプレイしていますが、その時間その行為に没頭できることがものすごくうれしいです。
ゲーム中 他のことを考える余裕がないのが、今の私のストレス解消になっているみたいでスカっとします。
周りにスプラやってる人が少ないのでもっぱら野良です、一緒にやってくれる方募集したいですw
(本当に下手で、今やっとサモラン「いちにんまえ」キープできるくらい、ウデマエはB+で昨日A昇格戦負けました…)

・畑を始めたけど…
市民農園みたいなものに当選し、その時は気力満点というか、旦那のために土いじりはいいかもという理由で始めたのですけど、
その後の無気力&暑さで放置してしまいました…
雑草を育てているみたいな状態でした(笑)
最近暑さが落ち着いて雑草もなんとか抜き終わったので、ぼちぼち再開しています。
育てることにはおおむね失敗していますが、私が育てられた感はあります。(?)
単純なことですが、「毎日コツコツ維持していくことの大変さ」は身をもって感じます。
なまけを許してくれない。
結果がダイレクトに自分に跳ね返ってくるので、ちょっとずつでも続けるって偉大だなと思いました。
あと、ちょっとした変化をうれしく思うし、基本的に嫌いだった虫も、自分の畑に埋まっているとかわいく思えます。
東京という都会に出てきて畑仕事を始めるっていう矛盾wも含め、楽しく興味深く続けています。

・メダカの飼育
2年前からメダカを飼い始めました。
ホムセンとかにいる普通のメダカちゃんと、ヤマトヌマエビです。
産卵とか最初はどうしていいかわからなくていろいろ調べて恐々対処してましたが、
いまでは稚魚を安定して育てられるようになりました。
小さな卵に真っ黒なお目目ができてきたときとってもかわいいです。
どっから出てきたのかわからない小さい貝…あれは何なんでしょうか…

VTuber「壱百満天原サロメ
VTuberというものを全く知らなかったのですが、雷に打たれたように急に「壱百満天原サロメ」さんにハマりました!
ほかのVTuberさんは全然詳しくないけど、サロメ嬢の配信はとっても楽しくて大好きです。
急成長目覚ましく、これからも応援したい方です。

業務スーパーの「台湾産シークワーサー果汁」
レモン果汁を探してて たまたま見つけた台湾産シークワーサー果汁を代わりに買ってみたところとてもよかったです。
単純に水で割ってとてもおいしいです、レモン果汁ほど刺激なくまろやかで飲みやすいです。
ソーダ割りや、最近急に寒くなったのでお湯で割って飲んでいます。
これほんとおいしいので見かけたら買うことをお勧めしたい!!

また気が向いたら更新します。

納得して過ごす時間が増えたら

最近、納得して過ごす時間が増えたなと感じます。

新しいことを一度に色々始めてしまって、まだそれらのモチベーションが高いだけってこともあるけれど。

それは全部、自分が始めたくて始めたことで、誰かに強制されたことじゃないから、そうやって過ごす時間の満足度が高いです。
(まあ、いつも何かを始める時は、全て自発的で、全て自分がやりたいと思ったから始めてるつもりなんだけど、後々考えたら本当はそうじゃなくて、周りの影響なだけだったり、焦りや不安だったり、そういうことも多々ある。だから今始めていることも後々意味合いが変わってしまうことはあると思います。でもそれが私だと今は割り切れる。)

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納得して過ごす時間が増えたら、つまりそれは「今」に満足して過ごす時間が増えたらってことなんですが、
思うようにいかない時間、ダラダラしている時間も、前より割り切ってポジティブに過ごすことができるようになりました。

こうやって今の心の状態で少し前の私を振り返ると、いくらダラダラ過ごすのが好きで、それが好きだからと納得して何もしない時間を過ごしていると思っていたけど、
やっぱりどこかで罪悪感や焦りを持っていた、捨てきれていなかったとわかります。
納得した時間の使い方をしていなかった、何もやりたいことがなくただ惰性で毎日をこなしていた時、大好きなダラダラする時間は、本当には楽しめていなかった、納得して過ごせていなかったと思います。

けどそれは、私の心が「ポジティブに能動的に過ごす余裕を持てなかったから」で、あの時は、今のような納得した時間の過ごし方はできるはずがなかったのです。仕方なかった。時間が必要でした。

そこから自分の気持ちや体の立て直しのタイミングが訪れて、(その原因やきっかけがなんだったのかはっきりわからないけれど。一つ歳をとったこととか、季節が変わり始めたとか、心配事が前に進んだこととか。)やりたいことが思い浮かんで、それを行動に移すことができて、少しずつ続けることができていて、こうなるまでに、どれだけ自分の心が頑張ってくれたことか。
今は、自分が能動的な楽しい時間を過ごすことができているだけで、感動するし、自分がここまでこれたことに感謝してます、自分の心と体に感謝、あと時間が経ったことにも感謝。

能動的に過ごす納得した時間があって初めて、能動的じゃない時間も納得して過ごすことができるようになりました。

で、私はこの歳になってやっと、前より少し客観的に自分を見ることができるようになったかなと。
前は、今みたいに気分や体が回復してきたときって、良くも悪くも、やりたい物事にのめりこんで、のめりこむだけで、ただその時間が楽しいっていうか…それはそれでいいとは思うんですが、
前の自分から今の自分がどう変化したかとか、
その時間がその他の時間にどう影響しているかとか、昔は、全く考えられなかったと思うんですよね。

人生の余裕というやつなのでしょうか。
まぁでもこれも、10年後の自分から見たらまだまだ狭い範囲しか見てないぞって思うんでしょうけどね。

ということで、最近のわたしはかなり穏やかに調子がいいということです。

夫は正反対でかなり調子が悪いです…春なので仕方がないのかもしれない。
私の状態とかなりギャップがあり、それが苦しい時もありますし、二人の生活なので常にそのギャップを抱えながら過ごしているのですが、
引きずられることなく、かといって心が離れすぎることもなく(夫からしたら不満があるかもしれないけど)過ごせているとは思います。むしろ私だけでも納得して過ごす時間を持っていることで進む事柄はあります。 生活は待ってくれない。

色々なことを内包しつつ、日々納得して過ごす時間が持てている、それが上昇スパイラルとなって、気温とともに少しずつでも上がっていけたらいいなと思う今日この頃です。

最近、歳を重ねてよかったと思ったこと。「周辺視野・許容範囲がふわっと増える」

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音楽が好きな友達と話していて、本当にそうだなあとしみじみ感じたことです。

若いころは、「好きなものを絞って全力投球しなければならない、そうでなければ好きとは言えない」みたいな、
極端な考え方をしていたように思います。
完璧主義やゼロサム志向っぽい。

若いころには時間も気力も体力もあって、それを1点に注ぎ込むことこそ美しい生き方だと思っていて、
そうできない、どんどん好きなことから遠ざかっては言い訳ばかりの自分で、だからうまく、自分も人生も好きになれていませんでした。

私も友達も、もうすぐ40代。
きっかけは、自国語以外を話せる・聞き取れることの魅力、語学学習の難しさについて、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」も絡めながら話をしているとき。
友達は音楽に関係のある語学講座を20年近くゆったりと続けていて、やっぱり、時々倦怠期になりながらも、結局その言語と文化が好きだから続いているのだろうと。
それは、音楽を続けることより、よっぽどハードルが低いから…と。
「やまたろうの好きなこと(絵)も、わからないけど、道具をいっぱい出してきて描くより、ササっとできることのほうがハードル低いよね、そうでしょう?」と。

それを聞いて、頭の雲が一部分ぱっと晴れたように感じました。
その子にとって、語学(外国の文化)と音楽…どっちが上とかどっちが先に好きになったとかじゃなくなっている感じ、それって、歳とってよかったことじゃないだろうか、と。
絵画や音楽、その1点に注力!ではなくて、その周りの文化や語学などを含んで、ふわっと興味や関わりの許容範囲が増えている感じ。
あ、大人になったなあと感じました。

私にとってはファインアートがそうで、それは気軽に描けないけれど、デジタルでの落書きはできる。
あと、日本の文化番組や昔大嫌いだった歴史、寺社仏閣に行くことを楽しんでるのも、自分で自分に対して「何が何でも絵画制作1点に注ぎ込むべき」っていう態度がまるくなるのを許してるんじゃないかと。
ゆるく周辺でつながることを、「その周辺だから」と意識せず、周辺そのものを楽しむ気持ちの余裕が生まれてきたこと、それは歳を重ねないとできなかったことじゃないかと思います。
視点をずらすのが、うまくなってきた…というとなんか大人のずるさとかあきらめとかマイナスなイメージもさっとよぎるけれど。
1点集中も、興味がずれていっていつの間にかそっちを好きになっていることも、どっちもオッケーなマインドが手に入った、これって幸せかも、という気持ちです。

ちょっと何が言いたいかわからなくなってしまったけど、歳をとることのうれしさと、歳をとることの醍醐味ってこういうことかも、というのを感じたので、その気持ちを残しておこうと思いました。


ここ最近でやっと、西洋美術史も純粋に興味がわいてきた。この本面白いです